医療教育情報センター

No3 サリドマイドの復権―サリドマイド有効例と再認可

   サリドマイドは1958年イソミンの名称で睡眠薬として売り出されたが、妊婦が服用すると奇形児が生まれることが分かり発売中止になった。ところが最近になり、サリドマイドがハンセン病、全身性エリテマトーデス、多発性骨髄腫などの難病に有効であることが分かり注目されている。サリドマイドには血管新生を抑制する作用があり、胎児の手足の血管新生に影響を与えて奇形の原因となったが、同じ作用ががん細胞が増殖するのに必要な血管の新生を抑えてがんに効く。がんに栄養を送っている血管を詰める塞栓療法と原理は同じである。アメリカやフランスではハンセン病の治療薬として再認可された。日本では再認可の見込みはなく、患者が個人の責任で海外から輸入し使用しているのが現状である。薬には必ず主作用とがある。他の薬剤が効かない難治性の疾患に限って再認可を検討する必要があるかも知れない。(TI)

(No003;2003/08/25)


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