医療教育情報センター

No6 新医師臨床研修の必修化

 平成16年度から医学部を卒業して国家試験に合格した医師は、2年間の臨床研修をしなければならなくなった(義務化)。第二次世界大戦後、米国指導のもとに日本に導入されたインターン制度は多くの問題をかかえ解決できないまま、昭和43年に廃止された。それに代わって医学部を卒業してすぐに国家試験を受けてから、2年間の臨床研修をすることが望ましいという臨床研修制度になった。
 医学部教育だけでは臨床能力を身につけることができないので、この制度では臨床研修の間に将来何科を専攻するにしても、医師として基本的臨床能力を修得して、患者さんが医療機関を訪れたときのプライマリケアが出来ることを目的としている。そのために研修医は内科、外科、救急医療、小児科などの基本的診療部門研修を必修とすることを義務付けた。臨床研修を必修化するためには、その期間研修医が経済的にも安定して、臨床研修に専念できるように手当てが支給されねばならない。
 医学の進歩に伴い、医療は細分化され、より高度な医療技術の修得が必要になるが、その前に医師として色々な病に苦しむ患者さんを全人的に捉えて、問題の解決に当たらなければならない。
 臨床研修の場所もこれまでの臨床研修指定病院だけでなく、市中病院、診療所、老健施設、保健所などでの研修も認められ、第一線の救急医療、地域医療や予防医学、老人医療、介護の現場での研修が行われる。(SF)

(No006;2003/10/10)


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