医療教育情報センター

No7 糖尿病が強く疑われる人はさらに増加

 わが国の糖尿病患者数は、食生活と生活習慣の変化によって急速に増加している。
 糖尿病とは血糖が持続的に高い病態であるが、ひとたび発症すると、網膜、腎臓、神経などに合併症を起こして、日常生活に支障をきたす。また血管合併症として脳卒中、心筋梗塞など、生命に係わる病気を起こす危険性が高くなることもよく知られている。
 このため厚生労働省では「健康日本21」という国民の健康作り運動の中で糖尿病発症の予防、検診による早期発見などを基本方針とし、糖尿病患者を2010年までに減少させることを目標とした。
 平成14年11月に国民栄養調査と合わせて糖尿病の実態調査が行われ、その結果が発表された。
 それによると、「糖尿病が強く疑われる人」は約740万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」は約880万人、合計約1,620万人である。これを平成9年の調査と比べると、それぞれ約690万人、約680 万人、合計約1,370万人で、大幅に増加している。
 糖尿病が強く疑われる人のうち、現在糖尿病の治療を受けている人は、50.6%であった。
 また糖尿病を強く疑われる人のうち、検診を受けたことのある人の半数以上は治療に結びついているが、検診をうけたことのない人では、89.4%は治療を受けていない。
 なお糖尿病の医療費は平成12年度で1兆1155億円と前年に比して3.5%増加していたが、この数字は今後も増加していくことが予想される。(NH)

(No007;2003/10/24)


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