医療教育情報センター

No12 医師の生涯教育率7割に

 医学知識や技術の進歩はめざましいものがある。医師はこの進歩する知識や技術を絶え間なく研鑚することが必要であるため、日本医師会ではこれを生涯教育として、昭和62年より制度化している。
 国民に質の高い医療を提供するために、医師は医学部(医科大学)卒業後も生涯にわたって研鑚に励むことが責務である。日本医師会主導による生涯教育では既に「カリキュラム」も設定されている。学習の方法としては、講演会のほか、心電図・レントゲン写真・エコー図などのグループ学習も活発であり、最近ではリカレント教育と称して、実習を伴った数回に及ぶ研修会も県医師会を中心に行われている。また最近のIT時代を反映してメーリングリストによる討議、遠隔地へのtelemedicine、インターネット生涯教育講座なども普及してきている。
 問題は生涯教育の評価であるが、発足当時から自己申告制を採用している。年1度、各都道府県医師会が、会員の提出する申告単位表をもとに集計して、その結果が日本医師会から公表されている。
 発足当時(昭和62年)は全国平均64.2%であった。その後一旦低下したが、医学知識の著しい進歩と社会状況の変化に伴い、また医師自身が生涯教育への認識を深めたこともあって、平成7年頃より生涯教育申告率は上昇し、平成14年度は69.6%と過去最高となった。(日本医師会会員数157,624人、申告者数109,270人、申告率69.6%、前年比+1.0)
 人命を預る医師が、生涯にわたって医学の研鑚に励むことは、当然といえば当然であるが、土・日曜に限らず普通の日の夜7時から一日の診療を終えたあとに開業医たちが、講演会などに集って勉強していることは評価されるべきである。(NH)

(No012;2004/01/09)


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