医療教育情報センター

No13 高齢者の看取りとボランティア

 高齢者の医療と介護について最期の看取りは重要である。かつては“畳の上で死ぬ”ことが理想とされたが、今では9割近くが病院で亡くなっている。特別養護老人ホームでは、入所者が重病になると病院に送っていたが、最近は施設で看取るケースが増えている。しかし、ケアワーカー(寮母)だけで看取ることや家族が最期まで医療を求めることに伴う問題などもある。
 NHKラジオで紹介された「なごみの里」は、介護福祉士の柴田久美子さん(50歳)が中心になり、在宅で人間らしい死を迎えるための施設として平成14年4月、隠岐諸島に属する(人口750人あまり。約4割が65歳以上)に開設された。高齢者が大家族のように生活し、4人のスタッフと11名のボランティアが24時間態勢で介護し入所者が死を迎えるまで世話する。費用は実費のみ徴収し、残りは介護保険による訪問介護サービス事業1日約2.5 時間分と地域の支援や篤志家の寄付などにより支えられている。
 来年度は介護保険の抜本的な見直しが予定されているが、介護の原点は制度などのハードウエアよりも介護者や地域協力などのソフトウエアにあることを改めて考えさせられる。(TI)

(No013;2004/01/23)


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