医療教育情報センター

No17 医療事故根絶に向けた医師の生涯教育

 医療事故の報道が相次ぎ、多くの医師は心を痛めている。医師への信頼を損ねるトラブルには、診療報酬の不正請求や脱税といった反社会的行為と、医師としての専門職の資質が問われる場合とがあるように思える。
 日本医師会では、医師会が行うべき具体的な対応策を幾つかの委員会が相次いで報告している。例えば医療安全対策委員会では医療安全推進のために日本医師会が果たすべき役割について、医療事故防止緊急対策合同委員会では患者の安全確保に資する医療事故防止策について、それぞれ提言している。また、自浄作用活性化委員会では各地域の医師会も積極的な活動を行い、事故や不祥事の根絶を目指すための体制作りをするよう訴えている。
 いずれの委員会でも共通していることは、医師の生涯教育の充実を柱にしていることである。すなわち、医療の質の向上を図るためには医師の生涯教育を徹底的に行うべきであるとしている。
 こうしたことを受けて日本医師会生涯教育推進委員会では坪井会長からの諮問に答える形で、医療の質、医療事故防止、患者安全確保という三つのキーワードの要(かなめ)に位置するのは、医師の生涯教育であるという視点に立ち、医師の生涯教育を義務化することを答申した(平成16年3月)。そして日本医師会生涯教育カリキュラムの一定コースを修了した医師には「認定証」を交付し、日本医師会認定医なら患者が安心してかかれるという信頼に繋げたいとしている。そのためにはレベルの高い生涯教育の内容が必要であることも提言している。(NH)

(No017;2004/03/22)


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