医療教育情報センター

No26 世界医師会、10月に日本で開催

 世界医師会 World Medical Association (WMA) は、世界各国の医師会で構成され、1947年9月にパリで発足した。このときの参加国は27か国であったが、現在は82か国の医師会が加盟している。日本医師会は1951年に加盟した。
 WMAは、その目的を「医学教育、医学・医療技術および医の倫理の向上に努め、ヘルスケアを通して人類の幸福に貢献すること」と定款に謳っている。
 これまでにWMAでは、医療に関する諸問題を討議し、その結果を宣言、声明、決議の形で公的に発表してきた。その中でもとくに有名なのは第2回(1948年)に採択された「ジュネーブ宣言」、第18回(1964年)に発表された「ヘルシンキ宣言」である。
 「ジュネーブ宣言」は、ヒポクラテスの誓いの現代版ともいうべきもので、医師としての道を説いたものであり、「ヘルシンキ宣言」は、医学研究のための倫理的原則を明確にしたもので、いづれも我が国では医学部の授業でも教える程、有名なものである。
 世界医師会は毎年1回総会が開催され、世界各国医師会員が集まって、医の倫理、社会医学、医療経済など医療をとりまくさまざまな問題について話し合い、同時に学術集会がもたれている。日本では1975年に第29回東京総会(武見太郎 日本医師会元会長)が開かれたが、今回、平成16年10月6日〜9日、東京で再び開催されることになった。今回の東京総会会長は日本医師会 植松治雄会長である。
 今回のテーマとしては「先端医療と医の倫理」「ITの進歩による情報化社会における医療」が、WMAの方から指示されているので、それに沿った内容で学術集会が開かれる。
しかし、先端医療もITも、世界からみれば一部の先進国で問題になっていることであり、開発途上国や内乱・戦時国などでは関心のないことと思われるので、日本医師会としては、もう少し世界中の医師にとって共通の話題となることに議論を広げたいと考えているという。
 例えば、どの国でも医療費の高騰には頭を悩めており、医療費の削減により医療の質が低下させないためにはどうするか、医療事故防止のためにはどうするか、といったことはどの国にとっても共通の重大な問題であるので、こうしたことが議論されることを期待したい。(NH)

(No026;2004/08/13)


戻る