医療教育情報センター

わが国の専門医制のあり方について

  現在、わが国の専門医制度は、各学会が独自に認定したものであり、標準化された基準がなく、国民にとって分かりにくい。そうしたことから日本医師会第V次学術推進会議(座長・久史麿日本医学会会長)では、「わが国の専門医のあり方」について検討し、この度、報告書を発表した。(平成18年1月)。
 本報告書では、現在の専門医制を改革し、以下のような提言をした。
(1) 専門医制を2段階制にする。患者が最初に受診する(first visit)ことの多い診療科の医師を「認定医」とし、first visitの診療科から専門分化した診療科の医師を「専門医」とする。
(2) 専門診療科の中から、特定の診療科を選び、特定専門医(仮称)とする。その選定や数の決定は、新しく設ける第三者機関が行う。特定専門医の知識・技術の評価は、従来の日本専門医認定制機構が行う。特定専門医あるいは特定専門医が所属する施設に診療報酬上の特典を検討する。
(3) 専門医制に関する第三者機関を設置する。メンバーは日本医学会、日本専門医認定制機構、日本医師会、その他学識者、市民代表等で構成される。厚労省はオブザーバーとして参加する。
(4) 専門医制の新構築により、わが国の医療提供体制を整備する。患者はまず、「かかりつけ医(認定医)」を受診し、「かかりつけ医」の紹介で専門医の診療を受ける。

以上のような提案が出されたあと、日本医師会では、これが「絵に描いた餅」に終らないようにと、日本医学会、日本専門医認定制機構の代表と第三者機関設置の準備会を開催したところである。(NH)                 

(No28;2006/05/15)

新しい診療理念・バックナンバー