医療教育情報センター

No30 世界医師会東京総会開かる

 2004年世界医師会(WMA)総会が、10月6日〜9日、東京の帝国ホテルで開催された。東京での総会開催は、1975年以来29年ぶりとなる。
 今回の総会には世界41か国から約500名(国内300名、海外200名)が参加した。総会は第1日目が理事会、各常設委員会(医の倫理、社会医学、財務・政策、各委員会)、第2日目、第3日目は学術集会、第4日目は総会式典と理事会であった。
 学術集会のテーマT「先端医療と医の倫理」では、高久史麿氏(日本医学会会長)、ヘンリー・ハダッド氏(前カナダ医師会会長)、ステファン・グロス氏(WHO)などが、それぞれの立場から、先端医療の抱える倫理問題、とくに遺伝子診断、生殖医療や医療の高度化に伴う専門分化の中で医学生の専門志向、さらにはヒトのクローニング研究に関する問題などが論議された。
 テーマU「ITの進歩と医療」では、開原成允氏(国際医療福祉大)、樋口範雄氏(東大)などからIT技術の発達が医療に与える影響、医療情報のプライバシーの問題などが述べられた。 日本医師会からは、植松治雄会長が「今、医療に求められるもの」、櫻井秀也副会長が「先端医療と医療保健」、橋本信也常任理事が「医療の生涯教育とプロフェッショナルオートノミー」と題してそれぞれ講演を行った。
 総会式典は、ジェームス・アップルヤード会長司会で行われた。来賓として細田官房長官(小泉首相外遊中)、尾辻厚労大臣、石原都知事が挨拶した。この席でWMA会長の交代が行われ、新会長にヤング・コブル氏(米国医師会)が就任した。
 総会1日目の6日夜には歓迎レセプションが、天皇皇后両陛下のご臨席を得て盛大に開かれた。両陛下はWMA理事国医師会長らと直接に親しくご懇談された。(NH)

(No030;2004/10/18)


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