医療教育情報センター

No31 人間ドック結果の分析

 2004年8月20日、1984年から指定施設でドックを受けた人の健康診断データを
分析している日本病院会予防医学委員会は、2003年度約300万人について分析した結果、 生活習慣病と関係が深い肝機能や中性脂肪の数値に異常がある人の割合は20年前の調査開始以来ようやく低下傾向が見え始めたことを明らかにした。酒を控えるなど、健康志向の高まりが原因ではないかと分析している。
 また、心電図なども含めた15の検査項目すべてが「異常なし」だった“健康人”の割合は、過去最悪の昨年と同じ13・3%。地域別では東海・北陸地方が16・5%と最も健康で、北海道の11・1%が最低だったという。
 ただし、健康診断の結果の判断には注意しなければならない点がある。健診では
検査結果が正常範囲(基準値)より少しでもはずれると異常と判定するが、基準値は
健康と思われる人について検査し、極端に値が低かったり高かったりする5%を除いた95%の人の値を“正常値”と仮に決めている。つまり、検査項目が増えればふえるほど、95%×95%×95%……と検査項目すべてが正常である確率は低下する。ちなみに、14項目の検査を受けると、自動的に半数の人が何らかの異常を指摘されることになる。したがって、検査結果の判断にあたっては、年次的なデータの動きを含め、個人的に分析しアドバイスしてくれる医師が必要である。(TI

(No031;2004/10/29)


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