医療教育情報センター

No34 キレる子どもの原因を解明

 突然キレて暴力をふるうなど、感情をコントロールできない子どもが増えているが、文部科学省は、子どもの情動を科学的に分析する検討会を作り、本年度から活動を開始した。検討会は児童精神医学や脳科学、心理学などの専門家で構成し、分野を超えた連携を目指す。初会合では「情動は心が起こす現象と考えられてきたが、脳と関係していることが科学的に分かってきた」「幼少期に虐待を受けた子どもは強い攻撃性を示すことが多い」などの意見がみられた。
 一方、聖徳大学短期大学部の鈴木みゆき助教授(保育学)のグループによる調査によると、キレる幼児の9割以上は起床や就寝の時間が定まらないなど睡眠に問題があったという(産経新聞2004.5.5)。調査は東京都内の7保育所の二歳児111人の保護者らを対象に実施された。睡眠時間が一定している幼児は31.5% 。乱れている幼児は
39.6% 。このうち「友達が泣くと喜ぶ」「いきなり友達の首を絞める」「友達の目を狙って指で突こうとする」といった行動に問題のある幼児の92.5% は、睡眠時間が乱れているグループに入っていた。睡眠時間が一定している幼児にはこうした特徴はほとんどなかったという。
 問題のある子どもたちは保育所に寝間着のまま連れてこられたり、朝ご飯を食べてこなかったりする。単に睡眠の問題だけではなく、親の夜型生活に子どもの生活をあわせる家庭での子育ての様子が窺(うかが)われる。キレる子どもを生み出している原因の一つとして、社会の最小単位である家庭が病んでいるといえないか。(TI)

(No034;2005/01/17)


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