No42 知ってもらいたい医学用語の基本 (4)循環障害 その3.脳卒中とは?

 脳卒中とは脳の循環障害により、突然意識を失って倒れ、深い昏睡状態に陥る症状である。これには、(1)脳梗塞、(2)脳出血、(3)脳動脈瘤の破裂がある。
 脳梗塞は脳を養っている動脈が閉塞して酸素を運ぶ血液が流れなくなったために、脳の一部が壊死に陥るものである。動脈のその局所で動脈硬化や血栓などによって動脈が閉塞するものと他から、例えば心臓にあった血栓が剥がれて脳の動脈に流れ込んで詰まってしまうもの(血栓性塞栓)とがある。脳はワックス(蝋)のような固形の脂肪成分が多いので、壊死になると軟らかくなるため、脳軟化症とも呼ばれる。壊死になった場所によって半身不随、言語障害、不均衡な運動など様々な症状が起こる。
 脳出血は脳の中のやや細い動脈が破裂して、脳の実質に出血が起こるものである。高血圧が基となることが多い。
 脳動脈瘤の破裂は、脳の表面を走る比較的太い動脈の一部が拡張して袋のように出っ張り、それが破裂して生じる。破裂するまでは無症状で気づかれないことも多い。脳の表面を走っている動脈なので、破れると脳を包むくも膜の下に出血して、くも膜下出血となる。くも膜下腔には脳脊髄液が流れているので、出てきた血液はそれと混じって脳の表面を覆うようになる。

(No049n;2005/11/04) IS