医療教育情報センター

No62 沢山ある肥満の原因 −睡眠不足は肥満の原因?        

 肥満とくに内臓脂肪の増加が動脈硬化(結果として狭心症や心筋梗塞あるいは脳梗塞などを起こす)の成因として注目されている。それでは肥満の原因は何であろうか。1)食品(ファーストフードとソフトドリンクの消費増加、動物性食肉摂取の増加など)、
2)運動不足(テレビ視聴時間の増加、自家用車の普及、学校体育時間の減少、受験勉強と戸外遊戯時間の減少など)が挙げられる。 3)ストレスが多いとアドレナリン系の分泌が増し体の脂肪を分解して体重は減少するが、一方では精神的ストレスは動脈の収縮を促し、高血圧や動脈硬化を促進する。
 研究者の中には、家庭用エアコンの普及が人間のエネルギー消費を減少させ、且つ適温下で食欲が増し、食物摂取量の増加を来たすのではないかと考えている人がいる。睡眠時間が7時間未満の人に肥満の傾向があるというデータもある。「寝る子は育つ」とは逆のような感じがするが、睡眠時間が短い人は、飲食の機会が多いのかも知れない。高齢者は睡眠時間が一般に短いので、この仮説は当らないという考えもある。動脈硬化は多因子性であり、それもその因子群に暴露された期間が重要であるので、長期にわたる年代別の多変量解析を用いた疫学研究が必要であろう。(IS)


 

(No062;2006/08/30)


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