医療教育情報センター

No91 フレンチパラドックス、ポリフェノールと高血圧

 「フレンチパラドックス」とは、フランスにおける矛盾した現象、フランスにおける不思議な現象ということである。それは、アメリカとフランスにおいて人々の食事、喫煙、運動などの生活内容を比較検討したところ、同じような食べ物(ステーキのような肉食)、喫煙、運動不足があっても心筋梗塞や狭心症のような、高血圧、動脈硬化に起因する疾患がフランスの方が圧倒的に少ないという疫学調査の結果から言われたものである。
 その理由は、フランス人は赤ワイン(ポリフェノールを多量に含むブドウ果皮)を多量に飲んでいるからであることが分り、高血圧と動脈硬化を防ぐために、生活環境を改善しようという世界的な広がりへと発展した。生活習慣病という名称が生まれたのも、これが基となっている。ポリフェノールは、赤ワインの他にも、多くの果物、植物の種子や葉にも含まれ、ダークチョコレート(ココア)にも高濃度に含まれている(ホワイトチョコレートには含まれない)。
 適度の運動、塩分の制限(ナトリウムは動脈を収縮させ、血圧を上昇)、適正体重の維持、禁煙と共に、ポリフェノールを含む食物摂取は高血圧と動脈硬化の予防に役立ち、医療費の抑制にも繋がるというものである。(IS)
ポリフェノール、 高血圧動脈硬化心筋梗塞、赤ワイン
(No091;2008/01/25)


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