医療教育情報センター

No99 国民健康・栄養調査結果で生活習慣の見直しを

 平成18年度の国民健康・栄養調査の概要が発表された。糖尿病が強く疑われる人は約820万人,糖尿病の可能性が否定できない人は約1,050万人,合わせて約1,870万人である。平成14年調査(医療ニュースNo.7)では合計約1,620万人であり,両者の数ともども,さらに増加をした。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況については,40〜74歳でみると,強く疑われる者の比率は男性24.4%,女性12.1%,予備軍と考えられる者の比率は男性27.1%,女性8.2%であり,男性の2人に1人,女性の5人に1人はメタボリックシンドロームが強く疑われる者または予備軍であるという。
 わが国では,平成12年から21世紀の国民健康づくり運動である「健康日本21」が開始された。「健康日本21」は,生活習慣病の一次予防(原因(リスク要因)を軽減させることによって病気の発生を未然に防ぐ)を重視した健康づくり運動である。さらに「健康日本21」を積極的に推進するために,平成14年には健康増進法が公布された。
 今回の調査は,厚生労働省が健康増進法に基づき,国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために行っているもので,毎年11月に実施している。上記の結果から分かるように,その成果は目にみえるほどよい結果として現れていない。
 食習慣については、朝食の欠食率を年次推移でみると,男女共に高くなる傾向であり,平成18年度では男女共に20歳代で最も高く,男性30.6%,女性22.5%であった。また夕食開始時間は,男女共に20〜60歳代において,午後9時以降に食べる者の割合が平成9年度に比べ増加していた。特に平成18年度は,男性30歳代,40歳代においては,午後11時以降の者が7.0%以上もいた。身体活動・運動習慣については,日常生活で毎日60分くらい体を動かすような生活を「実行していない」者は,男性20〜50歳代,女性20〜40歳代で約40%であった。
 私たちは現在,「夜型生活」というような生活リズムの乱れや,便利な生活での運動量の減少など,多くの生活習慣病のリスク要因に囲まれた生活をしている。このような現状の中で毎年行われる国民健康・栄養調査の結果は,私たち自身に生活習慣を見直すきっかけと生活を律することの大切さを教えてくれる。(EN)


国民健康・栄養調査 糖尿病 メタボリックシンドローム 食習慣 身体活動・運動習慣 
(No099;2008/05/30)


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