医療教育情報センター

No113 薬の通販を規制

 厚生労働省は本年6月から改正薬事法施行に伴い、市販薬のインターネット 販売やカタログ販売を一部を除いて禁止することとした。現在、市販薬は自由に購入できるが、近年、医師の処方箋によって出される医療用から市販薬に切り替えられる薬が増えてきている。
 本来、市販薬は、薬局・薬店では薬剤師が常駐して販売することが原行法では定められている。しかし実際は、これが守られておらず、厚労省の立ち入り検査で規定通りに薬剤師を置いていなかった薬店が1〜2割あったという。さらにインターネットやカタログ販売という方法も加わった昨今、市販薬の販売は野放し状態にあった。現にネットを通じて市販の鎮静剤を大量に購入して自殺を図るというケースも出たりした。そのため薬店舗で買える薬の安全な提供を目指して法律を改正した。
 改正薬事法では、市販薬をリスクの高い順に、1,2,3類と3段階に分け、段階に応じて販売方法を規制している。1類はリスクが最も高い薬剤で、その中に胃潰瘍治療薬であるH2ブロッカー、発毛剤、一部の水虫薬など、2類はリスクの比較的高いかぜ薬、咳止め、鎮痛剤、妊娠検査薬、漢方薬など、3類はリスクの比較的低いビタミン剤、整腸剤などとした。このうちインターネットやカタログなどの通信販売は、ビタミン剤などの3類だけに限定した。
 いずれにしても薬というのは、両刃の剣である。間違った使い方や簡単に入手して素人判断で飲んで副作用がでたときどうするか、この辺りを十分考えた上で市販薬を購入する事が望ましい。(NH


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(No113n;2008/01/15)


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