医療教育情報センター

No121 「専門看護師」と「認定看護師」

 日本看護協会は、認定看護師の試験に17分野1,442人が受験、 1,356名の合格者を認定し、認定看護師の総数は5,794名になった、と発表した(2009年6月16日)。
 1990年初頭、我が国では老人訪問看護制度(1992年)、新ゴールドプラン、エンゼルプラン(1994年)など、少子高齢社会への対策がたてられ、看護への期待が高まった。同じ時期、看護の量的充実だけではなく、看護の質の高度化をめざした看護教育の大学化、大学院化が活発となった。看護系大学や大学院が次々と設立される中、臨床看護開発のための専門分野毎のエキスパートを養成する気運が起こり、日本看護協会は1995年に専門看護師資格認定制度を発足させた。
 専門看護師には、卓越した実践、ケアを向上させるための教育、すべてのケア提供者に対するコンサルテーション、調整、研究の役割がある。専門看護師の活躍はNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介されたとおりである(2007年2月「迷わず走れ、そして飛び込め」急性・重症患者看護専門看護師:北村愛子、2008年6月「希望は必ず見つかる」がん看護専門看護師:田村恵子)。専門分野は現在、がん看護、精神看護、慢性疾患看護など、教育と実績のある10分野となっている。専門看護師の数は302名、そのうち128名はがん看護の専門看護師である。
 専門看護師とともに認定看護師制度も平行して発足した。認定看護師とは、ある特定の分野において、熟練した看護技術および知識を用いて、水準の高い看護実践を出来る者である。現在、特定の知識や技術を必要とする救急看護、皮膚・排泄ケア(傷、人工肛門、失禁のケア)や、今後発展が予想される脳卒中リハビリテーション看護、認知症看護の認定看護師の養成が、全国40の教育機関で行われている。
 医学や看護技術の開発に伴い、看護はますます専門職化や機能の拡大が進んでいくと思われるが、看護本来の機能である全人的ケアも忘れてはならない。(EN


専門看護師 認定看護師 全人的ケア 看護教育 資格認定制度
(No121n;2009/06/26)


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