医療教育情報センター

No125 QOL評価

 QOL(Quality of life)は生命の質、生活の質と訳され、そのままQOLで使われることも多く、がん末期患者の終末期医療で特別な治療法がなくなった場合に重視されてきたが、最近では、慢性疾患の治療で患者のQOLが注目されるようになり、同じような効果を示す薬剤の使用に当たってQOLをより高める薬剤が使用される。この際QOLを比較するためには比較対照可能な評価が必要となりいろいろな方法が開発されている。
 SF36(MOS-Short Form36)は1980年代に米国で行われた医療評価研究Medical Outcome Study(MOS)で作成されたもので、慢性疾患患者を対象とし、医療保険システムの種類や医師の専門などのケア供給者側の特性が、患者のアウトカムへ及ぼす影響などを評価しようとした。包括的な健康概念を、8つの領域すなわち@身体機能、A日常役割機能(身体)、B体の痛み、C全体的健康感、D活力、E社会生活機能、F日常役割機能(精神)、Gこころの健康によって測定するように組み立てられている。
 健康関連QOLという万人に共通した概念で構成され、疾患の異なる患者さんの間で健康関連QOLを比較したり、患者さんの健康状態を一般の人と比較したりすることができる。 2006年に発表された無症状の成人そけいヘルニアの手術時期に関する比較検討にSF36が用いられている。
 国民標準値が設定されていて、国民の性、年齢、地域、都市規模等の分布と同じくなるようにサンプリングして行った全国調査から得られたSF36の平均値である。(SF


QOL SF36 医療評価 健康概念 慢性疾患
(No125n;2009/09/08)


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