医療教育情報センター

No154 生涯医療費の推計

 厚生労働省は平成22年12月24日に、生涯医療費の2008年度推計を公表した。生涯医療費とは、年齢階級別の1人当たりの国民医療費及び死亡率が当該年度から変化しなかったと仮定した場合に、1人の人に生涯でどのくらい医療費を必要とするか推計したものである。今回の推計は、2008年度の年齢階級別1人当たりの国民医療費をもとに、平成20年簡易生命表による定常人口を適用して推計している。
 男女計では、生涯医療費は2300万円で、70歳未満でその51%を必要とする。50代に入ると年間医療費が100万円を超え、65歳―69歳では199万円となる。70歳―74歳では256万円、75歳―79歳で277万円、80歳―84歳で253万円、この3つの年齢区分で年間医療費が最も高くなっている。
 男性では、生涯医療費は2200万円で、その54%を70歳未満で必要とし、65歳以上で年間医療費が200万円を超える。一方女性では、生涯医療費が2400万円と男性より200万円高くなっている。70歳未満で必要とする医療費は48%で、年間医療費が200万円を超えるのは70歳を超えてからとなっている。また、男性では85歳―89歳の年間医療費が142万円に対して、女性では230万円、90歳―94歳では男性で62万円に対し、女性では134万円となっており、平均寿命を反映しているものと考えられる。(SS


生涯医療費 年間医療費 男女差 年齢階級 生命表
(No154n;2011/01/14)


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