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睡眠 −レム睡眠とノンレム睡眠−
No206n (2013/08/23)
 人間は昼間活動し、夜は寝て休息するように出来ている。それを一代で変えようとしても無理である。自分の意志で遺伝子を変えることは出来ない。
 睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられる。“レム”とはREM (Rapid Eye Movement)のことで、「早く眼球が動く」の意味だ。この時期は、寝ていても眼球が動いており、眠りは浅い。寝ているのに目玉が動くのは、脳はこの時期には完全に休息していないことを意味する。これに対して“ノンレム”睡眠は“Non‐REM”のことで、目玉も休息し熟睡する。寝ると初めは深い睡眠で、1時間半から2時間続くノンレム期となり十分に休息をとる。その後レム期(10分から30分位)となり、記憶と学習したことを強めようとしているらしく脳は若干の活動期に入る。この時期に目玉が動く。夢を見るのもこの時期らしい。ノンレム期とレム期は一夜のうちに3〜4回反復すると言われている。これが無いと翌日以降の活動はうまくゆかない。昼間記憶したことを寝たときに全て忘れていたら、人間は継続的な精神活動を出来ない。レム期には自律機能に不規則な変動が起こるらしく、心臓の冠動脈に過度の収縮(攣縮)が起こって異型狭心症や心筋梗塞が起こる一因となると考える研究者もいる。この病態には自律神経やその他の生理活性物質が絡んでいるのであろう。人間の体は複雑でまだ解明されていないことが沢山ある。医学の進歩の速度は物凄く「日進月歩どころか秒進分歩」と言った人がいるが、スピードは早いが人類はその生命現象の本質を全て解明できていないし、未来永劫全て解明出来きることはないのではないかと、思う。それは神の領域なのかも知れない。ヒトは、この細胞は生きていると判断はできるが、それがどうして生きているのか判らない。突然死の解剖に当たっていた監察医が名付けた「ポックリ病」は、比較的若い成人男性に見られ、明け方に多いとされている。解剖をしても冠動脈に血栓などが詰まっているという証拠が見つからないので、ポックリ病と呼んだ。冠動脈が過剰に収縮(攣縮)したためと想像している。個体が死ぬと冠動脈は弛緩してしまうから解剖しても判らない。突然死なので直前に心電図をとることもできない。
 人間は1日に7〜8時間の睡眠が必要である。そうでなければ脳や肉体の疲れはとれない。ノンレム期に十分休息した後レム期に移行し、ここで記憶と学習の強化が無いと、翌日十分な活動は出来ない。「俺は1日4時間寝れば十分」と言っている人は実は昼寝の達人なのではないか。 毎日7〜8時間は浮世の憂さを忘れてゆっくりと寝よう。睡眠も生活習慣の一つなのだ。
IS
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