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SOC (Sense of Coherence)(首尾一貫感覚)
No222n (2014/07/11)
 医療社会学者Antonovskyは1970年代にイスラエルで、ナチスの強制収用所に収容され て過酷な環境を生き抜き生還した経験を持つ更年期女性の調査をして、その3割に当たる 人が心身ともに健康であったことに注目し、1987年に健康を保持増進させる一つの要因と して首尾一貫感覚(Sense of Coherence)(SOC)を提唱した。
 同じストレスに晒されても個人によって感じ方は違い、対処の仕方も異なっていることから、ストレスに対する認知や対処方法が個人のストレス度を決定し、精神健康度に影響を及ぼすのではないかという考えが主流になってきた。
 SOCを構成する3要素として以下のことが挙げられている。
1.把握可能感(わかる感):置かれている状況が把握できる、今後の状況がある
  程度予測できると思える感覚
2.処理可能感(できる感):何とかなる、何とかやっていけると思える感覚
3.有意味感(やるぞ感):ストレスに対処することや日々の営みに意味・やりがいを
  見出せる感覚
 クライエントにサービスを提供する職務に従事している人(看護師、教師、ヘルパーなど)が、突然「燃え尽きたように」意欲を失い、休職、離職することが注目されているが、このような状態をバーンアウト(燃え尽き症候群)と呼んでいる。
 SOCが高いほどバーンアウトを起こしにくいと言われ、SOCの質問紙が山崎らによって日本語に翻訳されて、わが国でもSOCの研究が増えてきている。
 看護師はバーンアウトになり易い職業とされていて、新人看護師の離職率の高いことに注目して、看護師の持つSOCとバーンアウトとの関係を調査しようとする試みがなされ、メンタルヘルスケアの立場から危険性を事前に予知してその対策を立てようという試みもなされている。
SF
        ストレス | 首尾一貫感覚 | バーンアウト | SOC
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