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認知症の予防
No223n (2014/07/25)
 85歳以上の高齢者の4人に1人以上が認知症になるとの統計が出ている。認知症の増加は高齢化に伴って増加速度が速まっているようである。このまだ進行を止める根本的治療法が発見されていない疾患の予防は、多くの人の関心事である。
 予防効果がはっきりしている因子としては、運動が挙げられる。71~93歳男性約2000人を対象に6年に渡り調査し、毎日3.2Km以上歩いている人は一日に400m以下しか歩かない人の2.2倍アルツハイマー型認知症になりにくいことが報告されている。この運動の効果は認知症になった人の認知度の進行速度にも影響し、日に運動を10分以上している人はしていない人よりも速度が遅くなることも報告されている。
 高血圧、高脂血症、糖尿病などは、脳梗塞などの危険因子であると同時に、アルツハイマー病を中心とした認知症の危険因子であることが明らかになってきた。
 高血圧を治療しない場合には拡張期血圧が高いほど認知機能スコアが低下しており、また70歳時点での高血圧者と正常血圧者とを比較したところ、高血圧者の方がその後の10年間に認知症を発症した人が多く、この傾向は血管性認知症とアルツハイマー病で共通していた。高血圧は認知障害全般の発症に先行するので認知症予防には高血圧治療が重要であると報告している。
 高コレステロール血症の認知障害発症への関与も注目されている。中年期に総コレステロール値が250mg/dlあると、高年期でのアルツハイマー病発症リスクが2倍に増加することが知られている。
 糖尿病患者では将来的な認知機能低下危険性が2~4倍と指摘されている。 これらの報告から生活習慣が認知症の発症の危険因子に深く関与していることが判明してきた。
SS
        認知症運動高血圧高脂血症糖尿病 -->
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