HOME 医療ニュースバックナンバー 医療ニュース No225n

医療ニュースバックナンバー

90歳以上に長生きするコツ ―米国ハーバード大学からの報告―
No225n (2014/09/05)
 東京都リハビリテーション病院の林泰史医師は、NHKのラジオ番組「健康ライフ」で、「健康長寿のコツ―世界の研究報告から」と題して5回にわたって放送し、大きな反響を呼んでいる。
(NHKのホームページhttp://www.nhk.or.jp/r-asa/life1404.htmlで聴取可能)
 この報告の中で特に興味深いのは、女性よりも寿命の短い男性について、90歳以上生きるために重要となる改善可能な条件について調査した米国ハーバード大学医学部のローレル・イェイツ氏らの報告である(Laurel B. Yates, Arch Intern Med. 2008;168:284-290)。
 氏らは、平均 72 歳の男性医師2300人について25年間にわたって年に1回、生活習慣や健康状態、日常生活の能力を尋ねるアンケートで追跡調査を行い、データを分析した。結果は、2300人の医師のうち、90歳以上まで生きた医師は970人(41%)であった。
 70歳の時点で90歳まで生きられる可能性、つまり『90歳以上に長生きするコツ』は、次の4か条に要約された。
 @太っていない。
 A過去、現在共にタバコを吸っていない。
 B前向きな生活。
  週2〜3回の運動。週1〜2回の酒。家族や友人達との交流。
 C5つのマイナス要因(喫煙・肥満・高血圧・糖尿病・座ってばかりの座位生活)を
  取り除いて、自分は健康と信じて生活する。
  ちなみに、5つの要因が全部揃っている場合、90歳まで生きる人はわずか4%であるが、ゼロの場合は54%の人が90歳まで生きた。
 この論文とは別に、健康長寿にとって外出や家事仕事など社会的、生産的な活動が役に立つという世界の研究報告もみられる。そもそも、健康とは身体面だけでなく、精神心理面、社会面が健やかな状態であることである(WHOの定義)。
 高齢になれば、スポーツジムなどで運動したり、健康診断の結果に一喜一憂したりするよりも、家事・仕事や町内会活動への参加など日常的なボランティア活動に積極的に取り組むべきではないか。
TI
        健康長寿喫煙肥満 | 座位生活 | ボランティア活動
関連記事サイト内検索  :記事の最後のイニシャルをクリックすると、同じ著者の記事を検索できます。
       :キーワードのリンクをクリックすると関連記事を検索できます。