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「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂
No239n (2015/05/01)
 厚生労働省は「終末期医療の決定プロセスのあり方に関する検討会」がガイドライン(平成19年5月策定)を平成27年3月に改訂した。“終末期医療”との表現を“人生の最終段階における医療”との表記に改めた。最期まで尊厳を尊重した人間の生き方に着目した医療を目指すことが重要であるとの考え方によるものと説明している。
 このガイドラインは人生の最終段階を迎えた患者や家族と、医師をはじめとする医療従事者が、患者にとって最善の医療とケアを作り上げるためのプロセスを示すものである。概略を以下に記載する。
 十分な情報の提供と説明があって、患者の意思が確認できる場合は、患者と医療従事者とが十分に話し合い、インフォームド・コンセントに基づき患者が意思決定を行う。
 十分な情報の提供と説明があって、患者の意思が確認できないが、家族が患者の意思を推定できる場合は、患者の推定意思を尊重し、患者にとっての最善の治療方針をとる。
 十分な情報の提供と説明があって、患者の意思が確認できず、家族が患者の意思を推定できない、ないし家族がいない場合は、患者にとって最善の治療方針を、家族と医療・ケアチームと十分に話し合い慎重に判断して決める。病態などにより医療内容の決定が困難な場合や、家族の中で意見がまとまらないなどの場合は、複数の専門家で構成する委員会を設置し、治療方針などの検討や助言をすることが必要である。
 このようなプロセスで人生の最終段階における治療の開始・不開始、医療内容の変更、医療行為の中止などの医療とケアの方針を医学的妥当性と適切性を基に慎重に判断し決定する。
SS
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