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「かかりつけ医」受診を促す 診療報酬改定2016
No259n (2016/04/01)
 中医協(中央社会保険医療協議会)がまとめ、厚生労働相に答申した平成28年度の診療報酬改定案は4月から実施される。今回の改定では、日常的な診療を行うかかりつけの医師、歯科医、薬剤師への報酬を手厚くしたのが一つのポイントといえる。
「かかりつけ医」は継続的に診て、病歴や体質を把握し、ちょっとした体調の変化にも気づく。何かあれば相談に応じてくれ、必要なら専門的な大病院を紹介してくれる厚生労働省が推進している医師である。
 しかしながら、「かかりつけ医」はどこでみつければいいのかという声が聞かれる。改定を議論した中医協の委員からも「かかりつけの役割やサービス内容など、わかりやすい情報が不可欠だ」との声が上がっていたという。
 「かかりつけ医」は、臓器や病気を中心に診療する専門医と異なり、一人ひとりの病人に軸足を置いて診る医師である。そのためには、医師患者間のコミュニケーションが重要であり、十分な診察時間が欠かせない。人間的な付き合いのある医者でないと務まらない。理想的には、地域に密着して生活し、患者・家族をよく知っていることが望ましい。
 このような「かかりつけ医」は現在、極めて少数で、見つけることは非常に難しい。ではどうすればいいのか。国民が身近に「かかりつけ医」を育てていく努力が求められると私は考える。
 「かかりつけ医」候補といったん決めたら、家族ぐるみで何でも相談する。健康診断の結果を持って相談に行くのもよい。こうして自分のことを詳しく知ってもらうと、受診の度にいちいち説明しなくても、自分のバックグランドを知ったうえで診てくれることになる。診察時間の節約になり、一番心配していることに時間をかけて相談できる。なじみになれば人間的な付き合いも始まることにもなる。
 「かかりつけ医」は専門診療が必要と判断すれば、紹介状を書き専門医に紹介する。紹介を受けた専門医はきちんと対応し、診断結果を「かかりつけ医」に文書で報告する。こうして「かかりつけ医」の勉強になるとともに、病院との間にパイプができる。
 つまり、医者にかかるには順序があることを国民が理解し実践すれば、納得のいく医療を受けられ、無駄な検査漬け・薬漬け医療は減り、高騰を続ける医療費も減少に向かうことになる。
@普段「自分は健康だ」と考える状態を把握しておく。いつもと違うときはその原因を自分で考え、思い当たることがあれば取り除く。
A原因が分からないとき、症状が持続するときはすぐに病院に行かず、先に「かかりつけ医」を受診する。
Bそれでも問題が解決しないとき、「かかりつけ医」に紹介状を書いてもらい病院を受診する。
TI
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