HOME 医療ニュースバックナンバー 医療ニュース No265n

医療ニュースバックナンバー

迷走神経刺激療法(VNS)
No265n (2016/08/19)
 てんかん発作は抗痙攣薬により治療されるが、いろいろな薬剤を投与しても発作をコントロールできない難治性てんかんの治療法として脳に対する手術の焦点切除手術、脳梁離断術や定位脳手術が行なわれているが、新たに迷走神経刺激療法(Vagus- Nerve-Stimulation)が2010年7月より保険適応となった。これは神経に刺激を与えて慢性疾患を緩和させる治療法で、迷走神経には脳深部を活性化する働きがあり、「脳ペースメーカー」とも例えられ、迷走神経の刺激により大脳皮質を広汎に安定化し異常興奮を抑制して、抗てんかん作用を発現すると考えられている。
 薬物療法や外科的治療(焦点切除)では発作消失が難しい患者を対象に鎖骨下の皮下に電気刺激発生装置(ジェネレーター、45×32×6.9mmの大きさ)を植込み、リード線を迷走神経に巻きつける方法で、プログラムされた一定の刺激が加えられるようになっている。皮膚の上から装置により刺激条件を変更できるようになっていて、バッテリーは3〜9年で装置ごと交換する必要がある。
 対象となる患者は成人だけでなく、小児の難治性てんかんも治療可能で、特に部分てんかんに、より効果が高いとされている。治療効果として、注意力、集中力、不安、記憶機能、言語機能の改善もみられる。
SF
関連記事サイト内検索  :記事の最後のイニシャルをクリックすると、同じ著者の記事を検索できます。
       :キーワードのリンクをクリックすると関連記事を検索できます。