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強度変調放射線治療 (IMRT) Intensity Modulated Radiation Therapy −前立腺がん治療の新兵器−


No270n (2016/10/28)
 高齢化とともに日本人の前立腺癌は増えている。前立腺癌の積極的な治療には1)手術、2)ホルモン療法、3)放射線療法などがある。
 がんの放射線療法はがん細胞を殺すことが目的である。しかし癌のみに放射線を当てることはできない。周囲の組織にも放射線傷害が起こる。前立腺であれば近くに存在する膀胱や直腸にも傷害が及ぶ。それをなるべく少なくし、前立腺の特にその癌の部分のみになるべく放射線が当たるようにすることが望ましい。細い棒状の容器に半減期の短い放射能物質を入れ、それを前立腺の中に多数埋め込むのが小線源放射線療法である。これは内部照射であり、癌が大きいと効果は少なくなる。従来の体外照射方式では、狙うべき臓器の中の病巣だけではなく他の健常組織にも放射線傷害が生じてしまう。この欠点を大幅に減じる新兵器が登場している。それはCT、コンピューターとの協同作業に依って放射線を照射する放射口を変えられるものである。 即ち狙っている癌の形に合わせて、放射線の強度intensityを変える(modulate)ことができる放射線外部照射治療装置である。これによって放射能性膀胱炎や直腸炎が起こる副作用を軽減できるし、癌を叩く能力も増す。この装置は頭頸部の癌にも用いられている。

【参考】:医療ニュースNo162n;2011/06/17 前立腺特異抗原 (PSA) で何が分かるか
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   前立腺癌前立腺特異抗原放射線治療 | 内部照射 | 外部照射
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