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ロコモ(ロコモティブシンドローム)(運動器症候群)
No115r (2014/06/27)
 超高齢社会となった日本でこれから大きな社会問題となる事を予測して、日本整形外科学会はロコモを「筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、歩行や日常生活に何らかの障害を来たしている状態」と定義し、この概念の普及に努めている。その原因としては1)運動器自体の疾患:加齢の伴う運動器疾患、たとえば変形性膝関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折、変形性脊椎症、脊椎狭窄症など、2)加齢による運動器の機能不全:加齢による身体機能、たとえば筋力低下、持久力低下、反応時間延長、運動速度低下、巧緻性低下、深部感覚低下、バランス能力低下など、があげられている。
 高齢者は複数の運動器の機能不全を抱えている事が多く、それが要介護を招く大きな要因の一つとなっていると考えられ、バランス能力や移動歩行能力の低下が生じて要介護状態になる前に、予防対策をすることを目的とし、自分でチェックできるツールとして「ロコチェック」が作成された。「ロコモ25」の簡易版として「ロコモ5」が作成されている。
1.階段の昇り降りはどの程度困難ですか
2.急ぎ足で歩くのはどの程度困難ですか
3.休まずにどれくらい歩き続けることができますか
4.2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰る事はどの程度困難ですか
5.家のやや重い仕事(掃除機の使用、ふとんの上げ下ろしなど)はどの程度困難ですか
各項目を5段階で評価して障害なしは0、最重症は20点で、6点以上はロコモと判断する。
 さらにロコモを防ぐ運動として「ロコトレ」を提案している
「ロコトレ」として2つの運動を毎日続けて行なうよう薦めている
1.バランス筋力をつけるロコトレ「片脚立ち」
 ・左右1分ずつ、1日3回、転倒しないように必ずつかまるものがあるところで、床
  につかない程度に片脚を上げる 2.下肢筋力をつけるロコトレ「スクワット」
 ・足を広げて立ち、足先を30度くらい開き、お尻を後にひくようにして、身体をし
  ずめる動作を5〜6回繰り返す、1日3回
 そしてしっかり動いたら、しっかり栄養をとり、メタボもやせすぎは要注意で、正しい食生活をし、「5大栄養素」1日3回の食事からバランスよく取るようにして、栄養バランスは1週間の中で整えるようにし、献立に変化をつけ、大勢で食卓を囲む事をすすめている。
SF

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