HOME 健康相談Q&A Q&A貧血1

第3回健康相談セミナー 「貧血について」質疑応答より

(平成21年7月25日)
question1. 貧血の人は血圧が低いのですか?
(36歳 女性、会社員)

                               
amswer1. 貧血と低血圧とは違います。貧血とは血液の中の赤血球の数が減少することを言います。赤血球の主成分はヘモグロビン(Hb)という物質で、これはグロビンという蛋白質とヘムという一種の鉄から成り立っています。Hbは体の中で重要な働きをしていますが、特に酸素と炭酸ガスの運搬をしていることはよくご存知と思います。ですから貧血というのは、このHbの濃度が減少するために、だるい、めまい、息切れ、動悸、顔面蒼白など、いろいろな症状が出てくるのです。
 貧血はいろいろな病気の時に起こりますが、特に若い女性では、一見健康そうでも、検査で貧血が見つかることが良くあります。この時の貧血は多くの場合、鉄欠乏性貧血です。これは医療機関で検査をして、赤血球数が少なく(女性の場合、380万/mm3以下)、Hb濃度が低く(女性では10g/dl以下)、血清鉄が低下(29μg/dl以下)、赤血球直径が小さい(MCV80以下)ような場合には治療をすることが必要です。
 一方、低血圧とは、その名の通り血圧が低いことを言います。一般に収縮期血圧(最大血圧)が100oHg以下の場合を言います。低血圧は原因のある場合とない場合があります。原因のない場合を本態性低血圧といい、遺伝的素因、体質、自律神経の関与などが考えられます。原因のある場合を二次性 (症候性)低血圧といい、原因として心血管病、内分泌・代謝病、神経疾患などの他、薬剤性もあります。これとは別に起立性低血圧がありますが、これは体位を変えたとき血圧が下がる病態で、起立したとき3分以内に収縮期血圧が20oHg 以上、下降します。
 いずれにしても低血圧の人は、貧血のときと同じような症状が見られますので、同じように思うのかもしれませんが、この二つは全く別の病態です。
(NH)
No002q-1 2013/08/09