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第3回健康相談セミナー 「貧血について」質疑応答より

(平成21年7月25日)
question2. 貧血で倒れたときはどうしたら良いでしょうか?
(36歳 女性、会社員)

                               
amswer2. 「貧血で倒れる」とよく言いますが、この貧血という用語は、前に説明した本当の貧血ではないと思います。もちろん本当の貧血でも倒れることはありますが、この時はHbが7.0g/dl以下になっている程の重症の貧血でして、それが急に起こったとすると、それは体のどこかで大出血が起きていることになり救急車を呼ぶくらいの緊急事態です。  「貧血で倒れた」とよく使われる貧血は、元気な人が採血の後とか、暑い炎天下、あるいは混んだ満員電車で長時間立っていて倒れたということだと思います。これは医学的には本当の貧血ではなく、いわゆる一般の人が言う「脳貧血」という状態です。しかし実は、「脳貧血」という専門用語もありません。医学的には「脳血管不全症」というのが正式名ですが難しい病気ではありません。一時的に血圧の低下により脳へ行く潅流圧が低下したため失神を起こしたりするので、「倒れた」というのでしょう。短時間で脳へ行く潅流圧が回復すれば、症状も回復します。もともと血圧の低い人が、蒸し暑い室内で長時間立っていたりすると、余計に血圧は下がりますので、脳へ行く血液量が減って、気持ちが悪くなって、冷や汗が出て、めまいがして蹲ったり、甚だしいときには失神したりするわけです。こういう時には涼しい場所に寝かせて、頭を低くしてあげると間もなく回復します。
(NH)
No002q-2 2013/08/09