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インターネット(オンラインゲーム)依存症
No289n (2018/10/15)
 依存症とはある物事に依存し、それがないと身体的、精神的に平常心を保てない状態をいう。よく知られている依存症として、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、インターネット(オンラインゲーム)依存症などがある。このうちインターネットは近年急速に普及し、我々の生活に多大の恩恵を与えているだけに、インターネットに没頭し使用上のコントロールが効かなくなって、生活や健康に支障を及ぼすインターネット依存症は深刻な社会問題を与えている。
 WHOの国際疾病分類(ICD)でもインターネット依存症を精神疾患として位置づけ、2022年1月に発効する予定であるという。それによると、@ゲームに使う1日の時間をコントロールできない、A日常生活でゲームを最優先する、Bこうした行為が1年以上続く、などに該当する場合、ゲーム依存症と診断する。
 一方、米国精神医学会の診断基準改定(DSM-5)にもインターネット(オンラインゲーム)障害が提示されている。それによると、@インターネットゲームが日常生活の主要な活動である、Aインターネットを取り上げると離脱症状が生じる、B耐性―使用時間が段々増えていく、Cインターネットを止めることに繰り返し失敗する、D以前興味があったインターネット以外の趣味への喪失、E現状を理解しているにも関わらず止められない、Fインターネットゲームの分量を家族やセラピストに嘘を言う、G負の気分(罪悪感、無力感、不安感)から逃避するためにゲームを行う、Hゲームをするため重要な人間関係、仕事、教育の機会を失う。 上記5項目以上が12か月に該当する場合は、インターネットオンラインゲーム障害とする。
 厚労省研究班の推計によると、インターネット依存症は、成人421万人、中高生52万人で、中高生の大半はゲーム依存症である。アルコールと異なり、ゲームの場合、子供は直ぐに始められるので深刻な事態に陥り易い。
 ある中学3年生の男子生徒の場合、朝、10時に起きて食事の時間以外、深夜1時まで約15時間以上、ネット上の友人の勧めもあって、4種類のゲームを並行して行っていたという。
NH
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