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賢い選択ジャパン(CWJ)
No280n (2017/05/05)
 医療費の高騰による財政圧迫は世界的な問題であるが、診断が最優先し「手術や投薬ありき」の医療に対する国民の不信も高まっている。
 賢い選択Choosing Wiselyとは2012年に米国の内科専門医認定機構財団が「不要かもしれない過剰な検診や、無駄であるばかりか有害な医療を啓発していこう」と呼びかけたキャンペーンである。例えば、頭痛で脳波を調べることや前立腺がんのPSA検査はほとんど無意味としている。
 その活動は拡大し、現在は全米74の医学・医療の専門学会が協力し、400以上の「無駄な医療」を指摘している。この運動を我が国に紹介した『絶対に受けたくない無駄な医療』(日経BP社 2014)が反響を呼んでいる。
 賢い選択Choosing Wiselyキャンペーンは世界に拡がる動きを見せている。我が国でも、賢い選択ジャパン(CWJ 代表者:小泉俊三佐賀大学医学部名誉教授)として運動が始まっており、“日本発の項目”も出始めている。
 この運動が医療者側から始まった意義は大きいが、同時に国民の側からの“過剰で無駄な受診”についても見直す必要がある。頭痛であれば、すぐに受診しない。自分なりに原因を探し、思い当たることがあれば改める。それでも良くならなければ「かかりつけ医」に相談し、精査が必要と判断されれば、紹介状を持って専門医を受診する。こうした医療を利用する基本ルールを守れば、医療に対する評価が厳しくなり、自ずと無駄な医療も減少すると筆者は考える
TI
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