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知っておきたい新着情報

国内初のシャーガス病陽性例について
厚生労働省ホームページ 2013年8月17日掲載、新着情報

 中南米でみられる原虫による感染症「シャーガス病」の抗体陽性者が、わが国で初めて確認された。これは日本赤十字社(日赤)における中南米出身の献血者の調査で分かった。献血者は40歳、男性。シャーガス病の病原体、トリパノソーマ・クルージの抗体陽性および病原体DNAが検出された。男性は平成18年頃から昨年10月までの間に少なくても9回献血しており、最後6月の献血分は血液製剤メーカーや医療機関への出荷は止められたが、それまでの献血による血液製剤11本が、8医療機関で既に10名の患者に輸血された可能性があるという。厚労省と日赤はこの製剤の輸血を受けた患者の特定や感染の有無を調査している。なおシャーガス病の抗体陽性男性とは連絡が取れない状態にある。国籍は明らかにしていない。
 シャーガス病はトリパノソーマ・クルージ(原虫)を病原体とし、媒介昆虫は中南米に生息するサシガメ(カメムシの一種)である。人がサシガメに刺されて感染すると、数週後に発熱、肝・脾が腫大するが、その後無症状で推移し、10〜20年後に10〜30%で、心疾患(心筋症)、消化器疾患を発症し、重症となる確率が高いとされている。
(NH)
(2013年8月21日 No0002j)