HOME シンポジウム&セミナー 第15回市民公開シンポジウム庄司進一講演要旨

第15回市民公開シンポジウム 医学・医療の過去・現在・未来 講演(5)要旨

講演(5)近未来の医療への夢 庄司進一

庄司進一  21世紀の内に実現したい医療への8つの夢を語ります。

(1)東日本大震災の際に、大型の病院船が東北の太平洋岸近くに停泊して、病人の治療や避難民の宿泊に使われる夢を観ました。大災害に限らず、医療過疎地への医療援助での派遣の需要もあります。
(2)肺がんや胃がん以外の主要ながんの一番多い原因は遺伝子の複製ミスだと判明しています。がんを中心にいろいろの疾患の予測を個人の希望により検索し、早期発見や治療法の選択で治癒率を向上させることが期待できます。
(3)幼稚園児や学童への健康教育を徹底して、健康に関して正しく努力できる基礎を造ります。一般市民に対する教育もこのセンターの目的のように医療の情報の普及を徹底し、効率よく医療の進歩を享受できるようにします。
(4)喫煙のためのタバコの栽培・製造・販売・輸入を麻薬として禁止し、試算では医療費を4割軽減します。
(5)科学者の日本学術会議の主張のように軍事的安全保障研究を完全に無くすために、基礎生物医学研究費を充実させます。戦争に協力や参加せずに、学問で世界中の人に貢献する方向へ向かいます。
(6)積みあがった国債と永続する人口減少を転換点として、経済大国ではなく医療・福祉制度に重点を置いた世界一幸せな国を目指します。
(7)医療職は社会の変化によっても人類の続く限り必要な病人に接する仕事です。この仕事を望む人は誰でもその選抜に公平に参加できるようにし、奨学制度を充実させます。
(8)緩和ケアの先進国が施行しているリビング・ウィル法を制定し、病人の意思を尊重した尊厳死や延命治療の中止などを医療者が訴追を心配せずに実施できるようにします。

実現しないうちは「8つの夢」、実現した後は「夢だったとの8つの記憶」に。